
貴族の時代 ── 美しさと身分
香水の100年を振り返ると、
「香水が時代を映して」きた事がわかります。
近代香水はもともと、薬草とガラス工芸から生まれた高級品。
サンタ・マリア・ノヴェッラやゲランなど、
“美しさ”と“高級”が身分の象徴だった時代。

ファッションの時代 ── 香りをまとう
シャネルやディオール、エルメスが、
香水を「まとうもの」として提案し始めたこの時代。
香りはファッションの一部となり、
香水ボトルもデザインの対象に。

個人の時代 ── 作り手が見える香水へ
フレデリック・マルやフランシス・クルジャンなど
個人を前面にだした作家系香水、
リアーナやアリアナのセレブ香水も誕生した時代。
“誰がつくったか”が、香水の魅力になっていきました。

感性の時代 ── 香水瓶がパーソナライズへ
ゲランは、香水ボトルを色も素材もに選べ、
ディオールは、キャップにクチュールの遊び心を。
フエギアは、一点ものの天然木キャップで、特別感を演出。
